よくあるご質問

当事務所に寄せられる、よくあるご質問をまとめました。
ご相談、ご依頼の参考にしてください。

保険関係

  • Q. 自賠責保険と任意保険があると聞きました。違いは何でしょうか。
    A. 自賠責保険はすべての自動車に加入が義務づけられていて、強制保険とも言われます。これに対して、任意保険は加入が任意で、自賠責保険だけではカバーしきれない部分を補う保険です。

    自賠責保険は、被害者に対する補償のみで、他人の物に損害を与えた場合や、自分の怪我については補償されません。賠償額にも上限があり、傷害では120万円だけとなっています。

    (下図のような感じのものは作成できますか?)

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  • Q. 交通事故に遭ってケガを負いました。病院から健康保険は使えないと言われましたが、治療をするのに私の健康保険は使えないのでしょうか?
    A. 「病院から健康保険は使えないと言われた」との声を現在でもしばしば耳にします。

    健康保険を利用した治療より、自由診療の方が効果的な治療を行える場合もあるようです。

    ただ、法律的には、被害者が加入健康保険へ「第三者の行為による傷病届」を提出すれば、最終的な負担は加害者でも、一旦は健康保険を用いて速やかに治療を受けることができます。

  • Q. 事故に遭いましたが、加害者は逃げてしまい、犯人が分かりません。私のケガは、自分のお金で治すしかないのでしょうか。
    A. 「政府保障事業」という制度があり、法律に基づいて、被害者は自賠責保険と同額までの補償を受けることができるようになっています(自動車損害賠償保障法72条)。

    ただし、被害者に過失があれば過失相殺も行われますし、支払いを受けるまでに半年から1年程度の期間を要します。

  • Q. 事故の加害者が任意保険に入っていなかったら、損害賠償を受けられないのでしょうか?
    A. 自賠責保険では、傷害に対して120万円、死傷に対して3000万円が限度額とされており、これを超える部分は加害者本人に請求するしかありません。

    このような場合に備えるためには、自身で無保険車傷害保険や人身傷害補償保険に加入するのが良いでしょう。

  • Q. 自賠責保険では、被害者に過失があっても過失相殺されないのですか。
    A. 被害者保護の観点から、被害者に重大な過失(7割以上)がない限り、過失相殺によって減額されることはありません。

    どの程度の減額があるかは、下の図を参考にしてください。

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  • Q. 自動車の任意保険にはどのような種類の保険がありますか。
    A. 自動車保険は、自賠責保険(強制保険)と任意保険に大きく分かれます。そしてその任意保険も、誰かにケガを負わせてしまった場合に補償する対人・対物保険と、自身のケガや物損のための保険に分かれます。

    任意保険には様々な種類がありますので、図を参考にしてください。

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  • Q. 人身傷害補償保険とは、どのような保険ですか。
    A. 自動車事故で被保険者が死傷した場合に、事故の相手方である加害者からは受け取ることのできない被保険者の過失部分も含め、設定した保険金額を上限として、相手方との示談を待たずに、損害額の全額を受け取ることができます。被保険者に100%過失がある事故や自損事故でも、治療費などを保険によって賄うことができるのが特徴です。

    もっとも、慰謝料については設定されている上限が低いため、十分な補償を受けることはできません。

    さらに、傷害の治療を受けるに際しては、公的制度の利用等により費用の軽減に努めることが被保険者の事故発生時の義務とされているのが一般で、自由診療による治療を受けられない可能性が高いという欠点もあります。

  • Q. 搭乗者傷害保険とは、どのような保険ですか。
    A. 契約している自動車に乗っている人が、自動車事故により死亡・後遺障害、傷害を被った場合に保険金が支払われる保険です。人身傷害補償保険とは異なり、あらかじめ決められた保険金が支払われる「定額」型の保険となります。

    過失割合に関係なく、自損事故のような場合でも、同乗者を含め支払いがなされます。また、搭乗者傷害保険によって支払われる補償は、損害賠償請求権とは異なりますので、加害者に請求する賠償金に影響はなく、いわばボーナス的に受領することができます。

  • Q. 無保険車傷害保険とは、どのような保険ですか。
    A. 交通事故で死亡したとか、後遺障害を被った場合で、本来なら事故の相手方に損害賠償請求ができるにもかかわらず、相手方の自動車に対人賠償保険などが契約されていないなどで請求ができない場合に、保険金が支払われる保険です。これは、対人賠償保険に加入すると、自動的に付帯される保険です。

    人身傷害補償保険と大きく異なる点は、死亡、後遺障害のみが対象である点と、被保険者に過失がある場合、その過失相当額は差し引かれる点です。

  • Q. 自損事故保険とは、どのような保険ですか。
    A. 自分の不注意でガードレールに衝突した場合のように、自分に100%の過失がある加害者となる事故を起こしたときや、自損事故を起こしたときに、運転者、同乗者などの傷害、死亡に対して補償をしてくれる保険です。

    対人賠償保険に自動的に付帯されている場合が多いようですが、人身傷害補償保険に加入している場合、その補償が優先されます。

  • Q. 車両保険とはどのような保険ですか。
    A. 自分自身の車両に対して掛ける保険のことです。賠償責任保険(対人賠償・対物賠償険が相手に対する保険で、傷害保険(搭乗者障害、人身障害補償、自損事故、無保険者障害)が自分や同乗者のケガに対する保険であるのに対して、この車両保険は自分の車に対する保険という点が特徴です。

    ただし、賠償される金額にかかわらず(たとえ1円であっても)、車両保険を使うと、等級が3等級ダウンするため、翌年から保険料金が上がってしまい、元の等級に戻るのに3年かかります。そのため、保険の利用については、損害額と保険料の値上がりについて、損得勘定をした上で判断をすべきです。

  • Q. ドライバー保険とはどのような保険ですか。
    A. 記名被保険者が他人の自動車を借用して運転するなど、自車以外の車両を運転している際に起こった事故について補償する自動車保険です。運転免許証を所持いていれば加入できます。

    典型的な場合は、友人から借りた自動車を運転中に事故を起こした場合や、レンタカーを運転中に事故を起こした場合などです。

  • Q. 弁護士費用特約とはどのような保険ですか。自動車以外にも使えると聞きましたが、本当ですか
    A. 被保険者が事故被害に遭い、弁護士に法律相談や交渉等の依頼をした場合、その費用が保険金として支払われるものです。多くは上限300万円に設定されていますが、弁護士費用が上限300万円を超える場合は、ほとんどありません。

    年間数千円の保険料負担で、自ら自由に選んだ弁護士に依頼できることが特徴で、利用しても保険料の値上がりはありません。

    さらに、保険会社によっては、自動車事故以外の日常生活被害事故の損害賠償請求にかかる弁護士費用も支払対象とされています。たとえば、宅配業者に不注意により荷物が破損した場合、居酒屋で酔った客に殴られて負傷した、アパートの上の部屋での水漏れにより家財が損壊した、隣家の飼い犬に噛まれた負傷した、といった場合も利用できることがありますので、保険会社に確認してみると良いでしょう。

  • Q. 3等級ダウン事故、1等級ダウン事故、ノーカウント事故にはどのような保険がありますか。
    A. 3等級ダウン事故の場合は、1事故につき翌年の等級が3等級下がることになります。同じ年にカウント事故を2回起こせば、翌年の等級は6等級下がる事になります。

    ・対人賠償保険(事故で相手を死傷させた)

    ・対物賠償保険(相手の財物を壊した:ガードレールや店舗など)

    ・車両保険(自分の車の損害を修理した)

    などの保険を使う事故を起こした場合が、3等級ダウン事故になります。

     

    1等級ダウン事故は、車両保険の「車対車の事故」や「単独事故」以外の事故や災害の場合に1等級ダウン事故となり、翌年の等級は1等級下がることになります。

    1等級ダウン事故は、次に列挙するものです。事前に予測する事も、自分の力で防ぐ事もできないものばかりですから、このような場合には、3等級ダウン事故ではなく1等級ダウン事故として取り扱われます。

    ・火災、爆発台風、竜巻、洪水、高潮などの天災

    ・盗難、落書き、いたらずら

    ・窓ガラスの破損(飛来、落下物以外の他物との衝突・接触は除く)

    ・飛来中または落下中の他物との衝突

    ・騒じょうまたは労働争議に伴う破壊

    ・偶然の事故によって生じた損害

     

    ノーカウント事故は、等級に影響がない事故の事をいいます。無事故と同様に翌年のノンフリート等級は1つ上がります。一般的に、対人賠償、対物賠償、車両保険以外の保険を使う場合は、ノーカウント事故となっています。

    ・搭乗者傷害保険(自分と搭乗者の補償)

    ・人身傷害保険(搭乗者や歩行中の事故の補償)

    ・無保険車傷害保険(相手が無保険車の場合の補償)

    ・弁護士費用補償特約(弁護士費用の補償)

    ・ファミリーバイク特約(原付バイクの事故を補償)

    ・ファミリー傷害特約(家族の入院、通院を補償)

    ・代車費用担保特約(代車・レンタカー・電車・バスなどの費用を補償)

    ・ペット搭乗中担保特約(搭乗中のペットの補償)

  • Q. 飲酒運転をして他人を轢いてしまいましたが、私の保険(任意保険)で被害者に賠償できますか。
    A. 一般に、保険金が支払われない場合は、主に以下の4つが定められています。

    1)契約者や被保険者がわざと起こした損害

    2)戦争・内乱・暴動による損害

    3)地震・噴火・津波・台風・洪水・高潮による損害

    4)核燃料物質など有害な特性などに起因する事故による損害

    上記以外の、重大な過失や法令違反、被保険者の無免許運転、酒酔い運転および麻薬等の影響下での運転で起こした事故であっても、被害者保護の観点から保険金は支払われます。

    今回は飲酒運転とのことですので、被害者の方に保険金は支払われることになります。

  • Q. 歩行者に怪我を負わせましたが、バイクの自賠責保険が切れておりました。この場合でも、任意保険で全額支払われるのですか。
    A. 任意保険の対人賠償保険の保険金額が「無制限」と規定されていても、全額任意保険から支払われるわけではありません。任意保険は、あくまでも自賠責保険の「上乗せ保険」でしかなく、自賠責保険から支払われるはずの金額を超えた分からしか、保険金が支払われません。

    そのため、あなたは自賠責保険が支払うべき金額を、負担しなければならないことになります。